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首都圏の鉄道を静かに彷徨うブログです。現在、不定期運行中。
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今日のネタはインピーダンスボンドです。信号機の下に設置されていることが多い、2個セットの箱ですね。その役割は省略させていただき、代表的なものをいくつか並べてみましょう。


なお、この件に関しては小鉄様と、おっとう様よりコメントをいただいておりますので、いただいた情報をそれぞれの色で掲載しております。(小鉄様おっとう様も鉄道の専門家です。)




これは日本信号製の古いタイプ。(東武・池袋駅構内)





同じく日本信号製の小型のもの。インピーダンスボンドは大電流が流れるので冷却が必要で、古いタイプは絶縁油を冷却剤としているため大きく重いですが、最近は樹脂を使って小型軽量になっています。(尾久駅構内)





同じく日本信号製のもっと小型のオイルレスインピーダンスボンド。このように1個で構成されるものもあります。(西武・東村山駅構内)





大同信号製のオイルレスインピーダンスボンド。同じ駅でもメーカーはいろいろですが、日本信号製か大同信号製が多いです。(尾久駅構内)





大同信号の古いロゴ(画像のは上下逆向き)がついたインピーダンスボンド。ペアとなるもう1個は少し離れた場所に設置されていました。(上野駅構内)





東京メトロでは構内の引込線などでインピーダンスボンドが見られますが、ほとんどが大同信号製のようです。そしてすべて淡緑色で塗られています。(新富町駅構内)





都営地下鉄・西馬込駅引込線のもの。同じ大同信号製でも都営は黒。地下鉄では地中に埋められることはないようです。





京三製の巨大インピーダンスボンド。大きさの比較ができるようにレールも載せましたが、私が見た中では最大級です。なぜか向きが逆。(小田急・参宮橋駅構内)

この件については、小鉄様から情報をいただきました。
巨大インピーダンスボンドが、逆になっているとの事で、このタイプのインピーは、旧式で中のコイルがオイルで満たされております。A(アンペア)容量によって大きくなっていくのですがこれは、架線より電車を経由して電気が流れていて変電所に電気を吸上げる為に設置してあるものです。





同じく京三製の小型のもの。オイルレスタイプでしょうか。(京急・金沢文庫駅構内)

おっとう様からは次の情報をいただいています。
京三のインピーダンスボンドは樹脂ではなくパラフィンという固形の油だそうです。これはリサイクルができるそうです。

なるほど。今の時代「リサイクル」は大切ですね。





これは少数派の明電製。(京急品川駅構内)

この件についてもおっとう様から。
聞いた話では性能と小型化では明電製が良いとのことでしたが信号業界では新規参入で知名度がないそうです。少数派でもないよですよ。先日秋葉原で見ました!(初めて)





やはり少数派の三工社製。(新宿駅構内)




2011.11.5追記:新前橋構内で見つけた三工社製の旧型。この駅は転轍機も三工社でした。


ところで、製造会社がわかるのはケース上蓋にロゴマークや社章がついているからで、前述の5社(日本信号、大同信号、京三、明電、三工社)が圧倒的に多いのですが、




このようにロゴなしもあり、この場合はもうお手上げ。(東京駅構内)
ご存知の方はこの記事のタイトルをクリックして、下までスクロールするとコメント欄が出ますのでよろしくお願いします。

この件についても、小鉄様から情報をいただきました。
一番下の写真のマークが入って無いとの事でしたが、これはオイルレス初期型のインピーで、上にインピーの保護カバーが取り付けてある状態です。
基本 インピーダンスボンドは、レールの近くに置きレールに接着されている銅線の距離が短いほうが良いので、地下鉄以外では大抵 レール脇に置いてあります。 地下鉄は、置場が無い事やコンクリートの地盤なのであのような設置方法になっています。 重さは、750Aで約 500~600㎏あります。



また、おっとう様からもコメントをいただいています。
日本信号の初期形にカバーを被せているのは内部に水が入る為だそうです。小型になったこともあり問題はいろいろ起こっているようです。


小鉄様、おっとう様、コメントありがとうございました。
この記事は、調査に手間がかかったので(集めた画像はもっと沢山ある)、専門家の方々のコメントをいただけて光栄です。


番外編:浜川崎駅のインピーダンスボンド



それぞれの場所にて(面倒なので地図は省略)
掲載内容に対するコメントはこちらからお願いします

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