2010.03.15, 00:00サハE231形 4600番台のドア位置

山手線用E231系サハE231-4652です。右端（11号車寄り）の窓に特徴があります。（細かいことですが、ドア窓も特徴があります。）





山手線では６月末からホームドア（可動式ホーム柵）が先行導入されるのにあわせ、10号車と7号車の６ドア車を４ドア車に置き換えています。事故などでホームを共用する可能性がある京浜東北線については、すでに全編成が４ドアのE233系1000番台への置き換えが完了しています。（画像は６ドアのサハE230-527）





７号車の置き換えとなるサハE231形 600番台（画像はサハE231-652）はドア位置が対称ですが、





10号車の置き換えとなるサハE231形 4600番台（画像はサハE231-4652）は向かって右側（11号車寄り）のドアが少し中央寄りになっています。これは１０両編成の京浜東北線ではこの位置がクハとなるため、ホーム側に独立した「乗務員用ドア」を確保するスペースが必要なためと思われます（E231系の通常のドア位置にすると、乗客用ホームドアとE233系の乗務員ドアが干渉してしまう）。

E233系クハの乗客ドア位置に合わせたという意見もありますが、




実際の京浜東北線E233系の乗客ドアはさらに640mm 中央寄り（２番目のドアとの間隔がサハE231-4600では2950mmなのに対し、クハE233-1000では2310mm）で、E233系のクハに合わせているとは言えません（むしろE231系のクハと一致）。

E233系に無理矢理合わせるとホームドアの開口幅2000mm（ドア1300mm, 停止誤差±350mm）が確保できない（戸袋が干渉する）ためと考えられますが、そもそも１号車のクハのドア位置も合わないので、苦労して合わせる必要もないという判断でしょうか。京浜東北線が入ってくる緊急時は、おそらく乗務員室直後のドアは「締め切り」扱いになるのでしょう。
（この点については、田中様から、ホームドアの幅を広くして対応するという情報をいただいています。）





参考として１つ追加。東京メトロ副都心線でも10両編成と8両編成が混在するため、編成途中での乗務員ドアの確保が必要になりますが、このように乗客用ドアを非対称にして戸袋を狭くすることで対応しています。メトロ車は、車端部のドアと隣の車両のドアとの間隔が4240mmと、ＪＲ車3880mm よりも360mm長いのでこれで間に合うのでしょう。（ただし、副都心線の開口幅は山手線で予定されているものより広い。）
ちなみに、この画像は2009年5月撮影です。水漏れのネタに使おうと思っていたものです。地下鉄は水漏れとの戦いですが、これはかなり面白いレベルに入ります。

(1)西日暮里にて（地図）　(2-4)上野にて（地図）　(5)大宮にて（地図）　(6)小竹向原にて（地図）